今回の東日本大震災で犠牲に合われた方15,822名、
(警察庁発表23年10月11日現在)
この中に我らバンナー仲間がおられます。
その一人、岩手県内また近県では知ってる人も多いかと思われます、
上野善隆くん(享年28歳)
ダイナミックな体着きなわりにとてもひょうきんな若者でした。
イベントや来店時もとても明るく楽しい人でした。
彼との出会いは7~8年前に遡ります。
まだ自宅車庫で営業していたころ一本の電話がありました。
「あの~バニング乗りたいんですけど~売り物ありますか~?」
だいたい一元さんは乗って飽きたら売りのパターンが多いので
どうかなと思いましたが、その後来店して話を聞くと、
結構マジに欲しいらしく、当時極上のハイエースを勧め購入、
同時にボディカラーを白から赤へとオールペン。
早速その年のカスタムCAR誌グラビアへ掲載されました。
それからちょくちょく遊びに来るようになり、
バニングイベントにも顔を出すようになりました。
1~2年に1度は仕様も変更、
ルーフ伸ばしたり、バンパー伸ばしたり、
サイドをワイド化、オーバーフェンダーも大きいものに変更、
内装は自分でいじったりと優雅なバニングライフを送っておりました。
そしてそろそろエアブラシを入れたいと、
図柄は彼の崇拝するプロレスラー「蝶野正洋」でした。
多くのプロレス雑誌を持ってきてはどれがいいか、迷いに迷い、
やっと決め4年前に当社で入れさせて頂きました。
納車時には大変喜んでもらい、
私も俳優・芸能人は数多く手がけましたが、プロレスラーは初挑戦でしたが、
とても良かったと思っています。
バニング仲間にも「蝶野!」と呼ばれるようになり
トレードマークになってたような気がします。
昨年末に来社時には、
翌5月車検なので、さらにリメイク、エアブラシの追加と、
見積りの依頼をしていましたが、
3月11日、東日本大震災の大津波にて帰らぬ人となってしまいました。
辛うじてバニング自体は被災せず残りました。
同じく津波にてバニンングを失った当社スタッフでもあるプー太郎くんが
ご家族の同意を得て引き継ぐことになりました。
今回、千葉・篤志連の米満さんの計らいで、
上野くんのリスペクトしていた蝶野さんに彼の気持ちを伝えようと
企画を提案して頂き、蝶野さん事務所に話を伝え、
また雑誌カスタムCARの企画として愛車と合わせようということになりました。
10月15日と決まり、当初行く予定ではなかった私も同行することに。
14日夜、上野くんの魂と共にプー太郎くんと出発です!
あいにくの雨模様、いったいどんなことが待ち受けているか、
不安いっぱいで一関から東北道いざ東京です。
続きはまた今度(^^;
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